「クルト、ここから2軒先のお店に面白いものが置いてあるよ」


前を歩いていた親友に、ニコニコしながら話しかける。

「面白い・・モノ・・・?」

「うん。ラック兄さんが言ってた。」

目の見えない僕に、モノの形がわかるわけがない。

面白いものと言っていたから、面白いものだと思う。

「・・・ラックさんの見立てか・・?」

「うん。何かね、丸くて大きくて長くて小さいものなんだって」

「・・矛盾した説明だな・・・それ」

だって、大きくて小さいって言ってたから。

「まあ良い。せっかく教えてもらったんだ。見に行くとしよう」

「うんっvv」




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